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台風直撃!!

凄い雨風でおまけに停電にまでなってしまった

この春の計画停電の時はあらかじめそれなりの準備をしていたのでさほど不便を感じなかったが昨日のは違う

突然の停電にバッテリーも飲料水も何も用意してなかった

単三型のエネループは写真撮影に使う簡易的照明のためのもので、それがあれば本を読むほどではないが足元を照らし何かにけつまづくようなことは無い

何より真っ暗でないことで何がしかの安心感がある

そしてどういうわけかガスは普通に使える

もちろん湯沸かし器はマイコンで制御されているので稼動しないが湯を沸かすだけなら可能だ

ところが地域の停電だと給水ポンプが停止し水道を捻っても水が出ない

せめてやかんに一杯の水があればインスタントラーメンでもコーヒーでも飲むことが出来る

情報の収集はパソコンのワンセグテレビが有効だ

ミニパソコンだとバッテリーが7時間近く持つのでそのワンセグ機能で神奈川の停電のニュースや都心の帰宅不能者のニュースを知った

 

日本は比較的高度に発達した国だと思うが大自然はそれをあざ笑うかのように叩きのめしていく

 

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ニュースで暴風雨の中でビニール傘を差しあっという間に傘の体を成さなくなるのを見て20年ほど前のことを思い出した

当時自分は多摩市の永山というところに住んでいた

京王線と小田急線が並んだ駅としては比較的大きく、スーパーや銀行、食堂街が入った小さなショッピングモールのようになっている

その日仕事を終え駅につくと豪雨と言う言葉では言い表せないほどの雨が降っていた

何しろ駅のコンコースのようになった2~30m奥まで雨が霧状になって吹き込んでくる

傘も合羽も役には立たない

その日僕はスーツを着ていた

斬るものに無頓着な僕にしてはちょっと高いスーツだった

タクシーか…と思ったが、考えることは皆同じでいつもならタクシーが客を待つその駅で長い列がタクシーを待っていた

あちらこちらと考えをめぐらせたがその間も雨が止む気配どころか弱まる気配さえない

結局僕は歩いて帰ることにした

家まで約15分、ショートカットすれば10分ほどで帰れるがその道はおそらく滝のようになっているだろう

舗装された道を行くことにした

上着を脱ぎ、ワイシャツを脱ぎ、ええいとズボンも脱いだ

ちょうどコントで浮気相手の旦那が帰ってきてベランダから逃げる情夫のような格好だ

だが道に叩きつける雨がもやのようになって10m先もはっきりとは見えない

僕は雨の中を歩き出し、数十秒で全身ずぶぬれになった

僕はズボンを脱いだことを後悔した

雨に濡れたパンツ(トランクス)が水を含み、その重みでずり落ちるのだ

イソップの北風と太陽は北風に雨を降らせる能力があったら結果は違ったものになっていたんじゃないか

それでもそんな雨の中を歩いているものは無く車の通りもなかった

歩道をとぼとぼと文字通り捨てられ雨に濡れた野良猫のように歩いていると前から車が来て通り過ぎた

一瞬白と黒のパターンが見えた

さらに数分歩き自分の住むマンションが見えた時後ろから声がした

さっきのパトカーが後ろにいた

中から僕をうかがうのが判った

『どちらに行かれるんですか』

パトカーの中から豪雨の中でのんびりとした口調で聞いてきた

『帰るところ、そこの○○マンションの○○号室』

怒鳴るように答えた

二三のやり取りが会ったがすぐに開放されやはり豪雨の中をマンションに着いた

当時一緒に暮らしていたH美は『こんなことやろおもとった』と笑い、玄関から風呂場までタオルを敷き詰め湯船には既に湯が張られていた

そのおかげでそんな目にあいながらも風邪を引くことなくおえた

僕が浴槽に身を沈めている時チャイムが鳴った

H美が出てなにやら話してたがどうやら先の警官だったらしい

一応僕の身を気遣って訪ねたと言うが実際は変質者扱いをしてたのだろう

 

豪雨の中をシャツとパンツに革靴の男がずり落ちるパンツを押さえながら帰宅する姿は………たしかに変質者に見えたかもしれない

 

 

 

 

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